野村HD:10-12月期は102億円の黒字確保-引き受け好調で

国内証券第1位の野村ホールディン グスの2009年10-12月期連結純損益(米会計基準)は、102億円の黒字 (前年同期は3429億円の赤字)だった。金融機関などの相次ぐ公募増資 で株式などの引き受け業務が好調だったことに加え、トレーディング損 益も大幅に改善した。

野村HDが2日に発表した決算短信によると、10-12月期の収益合 計は前年同期比約120倍の3216億円。株式などの委託・投信募集手数料 は38%増の1011億円、投資銀行業務手数料が2.3倍445億円、アセット マネジメント手数料は16%増の342億円だった。トレーディング損益は 前年同期の1345億円の赤字から665億円の黒字となった。

同日の決算会見で仲田正史執行役兼財務統括責任者(CFO)は、 通期見通しについて「期初に掲げた黒字化への道筋という目標は達成で きる」と指摘。その上で「ビジネス拡大のため海外市場で外貨建ての資 金調達を増やしていきたい」と述べ、国際展開する投資銀行として資金 調達の手法を多様化していきたい意向を示した。

4-12月の9カ月累計の純利益は494億円と、リーマン・ショック の影響を受けた前年同期の4924億円の赤字から大幅に回復した。しかし 4半期ベースの純利益は4-6月が114億円、7-9月が277億円で今 回の4半期を含めてみると、伸び悩んでいる。収益合計も4-6月期か ら減少傾向にある。

市場は国際化の進展に関心

東海東京調査センターの摩嶋竜生アナリストは、野村HDが収益力 を高めるには「国際化を進めていくしかない」とし、特に事業拡大を進 めている「アメリカやアジアでどれだけ稼げるかが課題」と指摘。将来 的にはゴールドマン・サックスなどのように「海外からのトップライン 収益を現在の2割から4割まで高める必要がある」とみている。

ブルームバーグ・データによれば、09年10-12月期の野村は国内 株式関連の引き受けが日立製作所や三菱UFJフィナンシャル・グルー プの公募増資など27件・総額1兆6800億円、円債券引き受け実績では 48件・総額7961億円を獲得。日本企業に関連したM&A(合併・買収) のアドバイザー実績では26件を手掛けた。

東京証券取引所によると09年10-12月の1日あたりの株式売買代 金(第1部、2部、マザーズ合計)は1兆4647億円で、前年同期に比 べると23%減少した。ただ、同期間の日経平均株価の騰落率は4.1%の 上昇だった。

この日の野村HDの株価終値は前日比26円(3.8%)高の705円と 3営業日ぶりの上昇。第3四半期の開始日である09年10月1日との比 較では32%の上昇となった。

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