トヨタ:ペダルのリコール合計445万台-費用度外視で対応

トヨタ自動車は2日、米国などでの アクセルペダル不具合によるリコール(無料の回収・修理)の対象台 数が445万台に達したことを明らかにした。トヨタの佐々木真一副社 長が同日午後、名古屋市内の記者会見で公表した。

このうち北米は248万台、欧州が171万台、中国8万台。トヨタ 広報担当の横井孝典氏によると、中近東、中南米、アフリカで合計18 万台あるという。

会見の冒頭、佐々木副社長は「全世界のお客様に心配を掛け、心 からおわびしたい」と陳謝した。また米国でリコールを発表してから 具体的な改善策が示されるまで10日以上もかかったことについて、顧 客への注意喚起を優先したためとしながらも、情報を出さず疑念を抱 かせたのは「不徳の致すところ」と述べた。

今回のリコール発表について、不具合の原因究明など「検討をず っと続けていた」とした上で、「米当局から忠告を受けて」決断したこ とを明らかにした。忠告を受けたのは昨年の暮れだったとしている。

また佐々木副社長は、豊田章男社長から顧客を第一に考えた対応 をするよう指示があったとした上で、費用を度外視して対応に専念し ていることを強調。「余分に費用がかかったかもしれない」と述べた。 業績への影響については把握していないとう。

佐々木副社長は販売面への影響をめぐり、リコール発表後に注文 が減っていると説明した上で、「過去のリコールで見ると、通常だと、 発表後、2割程度落ちてそこから戻していくものだが、今回は、もう 少し大きな影響が出ると懸念している」と述べた。

トヨタは1月21日、突然の加速につながる恐れのあるアクセルペ ダルの不具合を理由に米国で8車種、230万台のリコールを発表。同 26日には8車種の米国内での販売休止と、生産の一時停止を明らかに していた。

その後、トヨタは1日夜、米国でのリコール対応策を公表。それ によると週内に米国内のディーラーでアクセルペダルの修理を開始す るほか、1日から停止しているリコール対象となった「カムリ」など 8車種の北米での生産を8日に再開するという。

リコール改善策についてトヨタはアクセルペダル内部にスチール 製の強化板を挟むことでペダルの戻る力を強化するという。改善作業 は準備が整い次第、各販売店で行う。トヨタの広報担当、ジョン・ハ ンソン氏は今後販売する新車への対応としては、問題のペダルを製造 した米CTSが、不具合を解消したものをトヨタの北米工場に供給す ることを明らかにした。

--取材協力:北村真樹子、Alan Ohnsman、Katie Merx Editors:Keiichi Yamamura, Fukashi Maruta

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