マース株が1年半ぶり下落率、パチンコ向けシステム導入店舗が減少

パチンコなどホール周辺機器大手、 マースエンジニアリングの株価が前日比12%安の1921円まで急落。主 力のプリペイドカードシステム(PCC)の新規導入店舗数が2009年 10-12月期に前年同期比マイナスに転じたことで、今期(10年3月期) 業績の計画達成に対する懸念が高まった。

下落率は08年9月9日(12.9%)以来、約1年5カ月ぶりの大き さ。午前終値は11%安の1962円で、東証1部の下落率3位。

会社側によると、10-12月期のPCCの売上店舗は78店で、前年 同期に比べて18%減少した。PCCはこれまで前年比で一貫して売り 上げが伸び、今期に入ってからも4-6月期が同30%増の91店、7- 9月期が同37%増の85店と順調に拡大していた。導入店舗数がマイナ スになったことについて、三菱UFJ証券の村上宏俊アナリストはリ ポートで「ネガティブな印象」と指摘した。

同社総務部の駒崎智也氏は「個人消費低迷などリーマン・ショック の影響が1年遅れで出たほか、競合他社による影響もある」と述べた。 パチンコ業界では1円パチンコに代表される低貸玉営業が普及している ことで、4円パチンコに比べたホール側の収益が減少。設備投資意欲が 低下しているという。さらに競合他社が「7-9月期から10-12月期 にかけて低価格の新製品を出してきたことで、価格勝負になっている」 と駒崎氏は指摘した。

PCCの09年4-12月累計の売上実績は254店。1年で最もホー ルの設備投資が拡大する10-12月期に鈍化傾向が鮮明となったものの、 今期計画である330店は据え置いた。駒崎氏は「計画を達成しなければ 今期の予算は厳しくなることから、営業努力をしている」としていた。

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