新日石と新日鉱株が大幅反発、石油事業の悪材料一巡とシティ格上げ

石油元売り最大手の新日本石油株が 一時、前日比4.8%高の439円と大幅反発。新日石は1月29日、2010 年3月期の業績予想の中で石油事業が実質赤字となるとの見通しを示 したが、一部アナリストが悪材料は出尽くしとの見方から投資判断を 引き上げたため、見直し買いの動きが優勢になった。

シティグループ証券は1日、新日石株の投資判断を従来の「売り」 から「ホールド(中立)」に引き上げた。宮﨑高志アナリストは投資家 向けレポートで「需給緩和を背景に、マージンが低迷する石油セグメ ントは実質赤字が続く見通しだが、10-12月期がボトムとなりそう。 第3四半期決算時の大幅下方修正、実質赤字計画の発表で当面の悪材 料は出尽くした」と指摘している。

同社と4月に経営統合する新日鉱ホールディングスについても、 シティ証では判断を「売り」から「ホールド」に上げ、同社株も一時

5.2%高の407円と反発した。

新日石は1月29日、前期は357億円の黒字だった石油製品事業の 「真水の経常利益」(在庫影響除いた経常利益)は、今期1280億円の 赤字になるとの見通しを示していた。

宮﨑氏は、コスモ石油が製油所の原油処理能力削減を発表したこ とに言及、他社に対しても同様の対策を講じる期待が市場で高まりそ うで、「業界のセンチメントは改善に向かおう」との見方も示した。コ スモ石油は2月1日、石油製品の需要が不振なことから、4製油所で 日量63万5000バレルある原油処理能力を8万バレル(13%)削減し、 55万5000バレルにすると発表している。

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