中国インフレ抑制策への懸念は「全く理屈に合わず」-露デリパスカ氏

ロシアの資産家オレグ・デリパス カ氏は、中国のインフレ抑制策で景気が回復軌道から外れるとの投 資家の懸念は「全く理屈に合わない」と述べ、成長が引き続き中国 政府の優先課題だとの見方を示した。

デリパスカ氏は1月29日、スイスのダボスで開催された世界経 済フォーラム年次総会(ダボス会議)でブルームバーグテレビジョ ンのインタビューに応じ、「誰もが中国の高インフレを見込んでい る」とした上で、「マネーサプライ(通貨供給量)の拡大はインフ レを招くかもしれないが、経済成長を阻害することはないだろう」 と指摘した。同氏が運営する世界最大のアルミニウムメーカー、U Cルサールは先月、ロシア企業として初めて香港で新規株式公開 (IPO)を行った。

融資とインフレの抑制措置が、主要国で最も高い中国の経済成 長を減速させるとの懸念から、中国の上海総合指数は昨年10月以 来の低水準に下落している。デリパスカ氏は、ルサールの顧客であ る中国メーカーは与信を得る上で「全く問題はない」と言明。また、 「われわれ途上国世界には異なるインフレ感がある」と語った。

資産運用会社テンプルトン・アセット・マネジメント会長のマ ーク・モビアス氏や英ヘッジファンド運用会社ブルーゴールド・キ ャピタル・マネジメントのマクロ経済・為替担当マネジングディレ クター、スティーブン・ジェン氏も先週、デリパスカ氏と同様の指 摘をしている。モビアス氏は先月27日、中国の銀行融資のペース 減速はリスク削減につながり、同国経済に恩恵を与える可能性があ るとの考えを示した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE