アルゼンチン:国債相場上昇、レドラド中銀総裁辞任で-ペソ下落

アルゼンチン国債相場は上昇し、 6週間ぶりの大幅高となった。同国中央銀行のレドラド総裁の辞任 を受け、デフォルト(債務不履行)に陥った債務200億ドル(約1 兆8140億円)の再編計画が中銀と政府の対立によって遅れることへ の懸念が和らぎ、買い注文が先行した。

一方、通貨ペソの対ドル相場は下落し、一時ほぼ5カ月ぶりの 安値に達した。レドラド総裁の辞任により、投資家の間で政府はペ ソ安を目指すとの見方が強まった。

JPモルガン・チェースによると、アルゼンチンのドル建て国 債(表面利率7%、2015年償還)の利回りはニューヨーク時間1日 午後3時半(日本時間2日午前5時半)現在、前週末比70ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)低下の12.76%。価格は額面1 ドルにつき2.35セント高の79.6セントと、昨年12月16日以来 の大幅上昇だった。ペソは同0.2%安の1ドル=3.8384ペソ。一時

3.8565ペソと、日中としては昨年9月14日以来の安値を付けた。

レドラド総裁は1月29日に辞任。フェルナンデス大統領は同月 7日、今年償還期限を迎える債務の返済に外貨準備66億ドルを充て る案を同総裁が拒否したのを受け、解任のための大統領令を出して いた。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ポール・ビスコ 氏は「先週のレドラド総裁の辞任は、政治的危機が深刻化すること への懸念を和らげるのに役立った」と指摘。「明るい材料だ」との見 方を示した。

大統領令をめぐっては、連邦司法当局が1月8日、決定には議 会も加わるべきだとして、解任の凍結と外貨準備の利用を差し止め る仮決定を下している。同令を精査するため先週会合を開いた議会 の委員会は、2月2日も調査を続ける。

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