2月1日の米国マーケットサマリー:株が上昇、経済統計を好感

ニューヨークの為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3936 1.3863 ドル/円 90.63 90.27 ユーロ/円 126.30 125.13

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,185.53 +118.20 +1.2% S&P500種 1,089.18 +15.31 +1.4% ナスダック総合指数 2,171.20 +23.85 +1.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .85% +.04 米国債10年物 3.66% +.07 米国債30年物 4.57% +.08

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,105.00 +21.20 +1.96% 原油先物 (ドル/バレル) 74.88 +1.99 +2.73%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルに対して上昇。ほぼ 7カ月ぶり安値水準から回復した。米株式相場の値上がりを背景にリ スク志向が活発化したほか、世界的な景気回復が勢いを増していると の観測が高まり、ユーロ買いが入った。

ユーロは対円でも高い。1月のユーロ圏製造業の生産活動が、予 想以上に加速したことがきっかけ。ドルも円に対して値上がり。米供 給管理協会(ISM)が発表した1月の製造業景況指数は、製造業活 動の拡大と縮小の境目を示す50を6カ月連続で上回った。南アフリ カ・ランドとノルウェー・クローネはともに主要な高利回り通貨の上 昇をけん引した。

トラベレックス・グローバル・ビジネス・ペイメンツのシニア 為替アナリスト、オマー・エシナー氏は「今のところ市場では、世界 的な景気回復に弾みがついているとの楽観的な見方が広がっている」 と指摘。「先週の急激なユーロ安・ドル高を背景に、それが利益確定 のドル売りにつながった」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時15分現在、ユーロは対ドルで前週末 比0.4%高の1ユーロ=1.3917ドル(前週末は同1.3863ドル)。 ユーロは対円で0.9%高の1ユーロ=126円26銭(前週末は同 125円13銭)。ドルは対円で0.5%高の1ドル=90円75銭(前 週末は同90円27銭)。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。午前に発表された1月の製造業景況指数と昨 年12月の個人所得が予想を上回ったほか、石油大手のエクソンモービ ルの四半期決算で1株当たり利益が市場予想を上回ったことも買い材 料だった。

エクソンモービルは減益決算だったが、市場予想ほどは落ち込まな かった。原油高や生産増が寄与した。この日のS&P500種エネルギ ー株は資源株に次ぐ大幅上昇を記録した。石炭生産大手コンソル・エ ナジーが上昇。米商務省が発表した12月の個人所得は前月比0.4%増 加。今年1月の米製造業活動は2004年8月以来最も速いペースで拡大 した。

一方、昨年第4四半期の法人向けおよび消費者向けのローン需要の 落ち込みが示されると、銀行株は上げ幅を縮小した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前営業日比1.4%高の1089.19。ダウ工業株30種平均は118.2 ドル(1.2%)上げて10185.53ドル。

ドレマン・バリュー・マネジメントの会長兼最高投資責任者(CI O)、デービッド・ドレマン氏は「株式市場のトレンドは上向きだ」 と述べた上で、「まだ上昇が見込める銘柄がある。ほぼ100%株式に 投資しつつある」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は3営業日ぶりに下落。米供給管理協会(ISM)が 発表した1月の米製造業景況指数が約5年ぶり高水準となったほか、 オバマ大統領が予算教書で2010年度の財政赤字が過去最大の1兆 6000億ドルに膨らむとの見通しを示したことに反応した。

30年債利回りはここ2週間余りで最大の上昇。商務省発表の個人 消費支出(PCE)が昨年12月に3カ月連続で増加し、インフレ加速 懸念が再燃したことも背景にある。

サントラスト・バンクの個人資産運用部門でストラテジストを務 めるアンディ・リッチマン氏は「統計の数字を見ると、年内は景気の 回復が米国債にはプレッシャーとなるだろう」と予想。「この数字は、 経済が前進しつつあることをあらためて示すものだ」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時51分現在、10年債利回りは前週末比7ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.66%。同年債(表面利率

3.375%、2019年11月償還)価格は18/32下げて9721/32。

30年債利回りは一時、9bp上昇の4.58%と、1月13日以降で 最大の上げとなった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。ドルが騰勢を失うとの見方から 代替投資先としての金の需要が増し、4週間ぶり大幅高となった。

ドルの対ユーロ相場は6カ月ぶり高値から下落。一時は0.5% 値下がりした。金は1月に1.1%下げた一方、主要6通貨に対する インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数は3.4%上昇 した。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のトレーダー、 マット・ジーマン氏は「ドルの運は尽きつつある」と指摘。「1月 の下落を経て、金強気派が戻りつつある」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物4月限は前営業日比21.20ドル(2%)高の1オンス=1105ド ルで取引を終了。先週は週間ベースで0.5%下げていた。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は上昇。米国の製造業活動が1月に2004年 8月以来最も速いペースで拡大し、燃料消費が増加するとの見方が強 まった。

原油は4週間ぶり大幅高。米供給管理協会(ISM)が発表し た1月の製造業景況指数が58.4と、前月の54.9から上昇した。また、 1月のユーロ圏製造業景気指数も前月から上昇したほか、ドルの軟 調も商品への魅力を強めた。

トラディション・エナジーの市場調査ディレクター、アディソ ン・アームストロング氏(コネティカット州スタムフォード)は 「製造業統計は非常に強い内容だった」と指摘。「堅調なのは米国 だけでなく、欧州でも製造業活動が拡大している」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物3月限は前 営業日比1.54ドル(2.11%)高の1バレル=74.43ドルで取引を終 了。1月29日には72.89ドルと、終値ベースでは昨年12月21日以 来の安値まで下げていた。

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