米景気回復は加速、設備投資が支え-今年の成長率は06年以降最高へ

米経済が自律回復している証拠の一 端は、米半導体メーカー2位のテキサス・インスツルメンツ(TI) の現場工場にも現れている。同社は今年、受注に応じるため3工場の 拡張と第4工場の開設に10億ドル(約900億円)近い投資を予定して いる。

2009年に記録的な落ち込みを見せた生産能力を再び増強する必 要性から設備投資が拡大しており、これが採用活動につながる可能性 が出てきた。その恩恵を受けるのはインテルやアプライド・マテリア ルズ、EMCなどの米ハイテク会社のほか、ゼネラル・エレクトリッ ク(GE)やロックウェル・オートメーションなどの工業製品関連企 業だ。

ブルームバーグ・ニュースがエコノミスト67人を対象に1月14 日実施した調査の中央値によると、設備投資によって米経済の生産能 力はリセッション(景気後退)前の2007年12月の水準を上回り、今 年の国内総生産(GDP)を年率2.7%成長に押し上げるのに寄与す る見通し。同成長率は06年以降最高となる。

TIの投資家向け広報(IR)ディレクター、デーブ・パール氏 は「当社の事業は伸びており、生産能力を増強しなければならない。 顧客が増産しており、それで当社の売り上げも増えている」と述べた。

企業幹部は、需要と利益拡大に伴って設備投資も増えると指摘す る。モルガン・スタンレーのニューヨーク在勤アナリストが調査対象 とする米企業の38%が向こう3カ月間に設備投資を引き上げる方針 で、この割合は昨年8月の最低3%から大幅に増えた。

米商務省が1月29日発表した昨年10-12月期の米実質GDPは 前期比年率5.7%増となった。企業の設備投資では特に機器とソフト ウエアが同13.3%増となり、06年1-3月期以来の高い伸びとなった。

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