バンカーにしびれ切らす政治家、怒る有権者から改革圧力-ダボス会議

怒れる有権者から金融改革の進展を 迫られている主要国の政治家は、金融改革の新規制で各国が協調実施 できるまで待ちの姿勢を崩さないバンカーにしびれを切らしている。

銀行の資本や流動性、報酬に関する世界的なルール作りで合意し た昨年9月のG20首脳会議(金融サミット)以降、高い失業率と鈍い 経済成長にもかかわらず、金融機関が巨額賞与を与えると伝えられた ことで政治家とバンカーの葛藤は一気に高まっている。スイスのリゾ ート地ダボスで先週開催された世界経済フォーラム年次総会(ダボス 会議)ではそうした張り詰めた雰囲気があちこちでうかがわれた。

フランスのラガルド財務相はバンカーと政治家、規制当局者らが 集まった非公式会合の議長役を務めた直後のインタビューで、「短期的 な結果を見せなければならない」と語った。

同様にダボス会議に参加したダーリング英財務相やサマーズ米国 家経済会議(NEC)委員長、フランク米下院金融委員会委員長も不 満を口にした。ダーリング財務相は同地で1月29日に記者団に対し、 「問題解決に数年を費やす余裕はない。切迫感を持つことが必要だ」 と述べた。

各国財務相らは金融安定理事会(FSB)やバーゼル銀行監督委 員会が進める緩やかな規制強化の動きを引き続き支持する一方、ここ 数カ月で具体的な行動を起こしてきた。ブラウン英首相は50%の銀行 賞与税を1回に限って実施するとしたほか、サルコジ仏大統領も同様 の措置を発表。オバマ米大統領は大手金融機関への課金や自己勘定ト レーディングの抑制などを提案した。

ロシアのチュバイス元第1副首相はダボスでインタビューに応じ、 英米仏の首脳のこうした行動について、「国民に選ばれた政治家は誰で あれ、民意を反映している。政治家は概ね十分な反応をしたし、それ が彼らの役目だ。バンカーは抵抗し、政治家は戦っている」と語った。

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