MSCI新興指数:年初来高値から10%下落-引き締め懸念

1日の新興市場の株価は下落し、M SCI新興市場指数が今年の高値から10%強の下げとなった。各国中 央銀行の利上げによって、景気回復が不安定になるとの懸念が弱材料。

同指数はシンガポール時間午後零時8分(日本時間午後1時8 分)現在、前週末比1%安の924.45。1月11日の高値からの下落率 は10%を超えた。このまま取引を終えれば、2009年3月以来の調整局 面入りとなる。当時は、東欧の銀行の信用危機観測で同地域の株価が 下落した時期だった。

MSCI新興市場指数は08年10月の水準の2倍に達したが、投 資家はその原動力となった中国、インド、ブラジルで借り入れコスト が上昇していることが景気回復の抑制につながる事態を懸念している。 ブルームバーグのデータによれば、先月発表された決算に基づく同指 数の株価収益率(PER)は最大27倍となっている。

大衆保険のファンドマネジャー、呉侃氏(上海在勤)は、「市場は 景気回復見通しについて非常に憂慮している。当局の引き締め強化が 予想され、それが経済成長を妨げる恐れがあるからだ」と分析。

JPモルガン・チェースのアジア・新興市場担当チーフストラテ ジスト、エイドリアン・モワット氏はリポートで、「新興市場国の政策 引き締めの開始時期を尋ねている人は遅れている。引き締めは始まっ たのだ」と指摘した。

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