シティ、100億ドル規模PE部門の売却か分離を計画-関係者

米金融大手シティグループは、100 億ドル(約9000億円)規模の傘下プライベートエクイティ(PE、 未公開株)投資部門、シティ・プライベート・エクイティを売却な いし分離する計画だ。事情に詳しい複数の関係者が1日明らかにし た。同社は債務削減のため、処分対象とする資金運用業務のリスト を拡大している。

売却交渉が非公表であることを理由にこれら関係者が匿名で語 ったところによれば、企業の少数株取得や他の買収ファンドへの投 資を手掛けるシティ・プライベート・エクイティはシティグループ の資産約20億ドル相当を運用している。それ以外は社外投資家の資 産。関係者1人によると、トッド・ベンソン、ダレン・フリードマ ン両氏をはじめとするシティ・プライベート・エクイティのマネジ ャーらは新たなパートナーないし他の資金調達先の助けを借りて、 自らが同部門を買い取ることを検討してきた。

2008年の公的救済後、政府出資比率が27%に達しているシティ グループは、規制当局からの事業縮小圧力を受け、保有資産1兆 8600億ドルのほぼ3分の1近くの売却を進めている。これら関係者 によると、ビクラム・パンディット最高経営責任者(CEO)は、 07年12月にシティが買収合意した、より小規模な買収子会社メタル マーク・キャピタルは存続させる計画。

椅子取りゲーム

PE業界研究に携わるシカゴ大学ブース経営大学院のスティー ブン・カプラン教授は、「シティはPE投資会社とヘッジファンド の双方に関して、これらの様々な投資ビークルの入れ替えを繰り返 してきた」と述べた上で、「これはまさに椅子取りゲームだった」 と指摘した。

ベンソン、フリードマン両氏は、シティ・プライベート・エク イティを9年間率いてきたジョン・バーバー氏が昨年1月に退いた 後、共同責任者に就任した。両氏と、シティグループの広報担当、 シャノン・ベル氏に取材を試みたが、いずれからも回答は得られな かった。

これら関係者によれば、売却ないし閉鎖が見込まれる他の資産 運用部門は、125億ドル相当の資産を運用する不動産部門シティ・プ ロパティ・インベスターズと、複数のヘッジファンドに分散投資す るファンド・オブ・ヘッジファンズ部門のヘッジファンド・マネジ メント・グループ。

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