新興市場が今年のM&Aをけん引-世界経済フォーラム出席者

スイスのダボスで開かれた世界経 済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席したバンカーは、新興市 場に拠点を置く企業が世界の合併・買収(M&A)をけん引する可能 性が高いと指摘した。ブラジルやインド、中国など各国の経済成長が 勢いづいているためという。

野村ホールディングスの欧州担当、サディック・サイード氏は同 会議で、「新興市場からの企業金融やM&Aが数多く見受けられるだろ う。アジアの資本比率や貯蓄率は極めて高く、インドのような国々が 欧米式の企業統治や会計制度を備えるためには、同地域での成長が必 要だ。それは買収がさらに行われることを意味する」と語った。

企業向け助言や資産運用サービスを手掛ける米ペレラ・ワインバ ーグ・パートナーズの共同設立者、ジョゼフ・ペレラ氏は、「先進国に は目先、長期的な回復はないため、買収先、買収元の対象となる可能 性が高いのは」ブラジルやロシア、インド、中国の企業だろうと述べ た。

石油メジャー(国際石油資本)、英BPのトニー・ヘイワード最高 経営責任者(CEO)は29日、同社がブラジルの資産購入に関心を持 っており、アジアにおける事業拡大では中国の製油最大手、中国石油 化工(Sinopec)と提携していると述べた。世界2位のプライ ベートエクイティ(未公開株、PE)投資会社、米カーライル・グル ープの共同創業者、デービッド・ルーベンスタイン氏は27日、新興市 場は先進国より急速に成長しており、投資するには最適の場所だとの 見解を示した。

同氏は中国やインド、ブラジル、韓国、トルコについて言及しな がら、「新興市場は投資を行うのに最も魅力的な地域であり、回復速度 に拍車が掛かっている。これらの国々には多くの資本が流入するだろ う」と述べた。

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