1月の社債発行は7%減、ギリシャの財政問題やスプレッド拡大で

金融機関以外の企業による社債の発 行額が1月は前月比で7%減少した。各国政府が債務返済に苦戦すれ ば景気回復はとん挫するとの懸念が強まり、借り入れコストが2年ぶ りの低水準から上昇したことが背景にある。

ドイツ銀行のヨゼフ・アッカーマン最高経営責任者(CEO)は1 月30日、スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム年次総会 (ダボス会議)で、市場は「再びかなり神経質になっている」との認 識を示し、投資家が懸念している分野としてソブリン・リスクと商業 用不動産を挙げた。

ブルームバーグが集計したデータによると、1月は後半2週間に発 行の勢いが弱まり、460億ドル(約4兆1500億円)と、昨年12月の 約495億ドルから減少。1年前は約1270億ドルだった。バンク・オ ブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によると、社債利回りの 国債に対する上乗せ幅(スプレッド)は165ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)と、今月14日の160bpから上昇。高利回り債と投 資適格級社債のデフォルト(債務不履行)に対する保証コストの差は 昨年8月以降で初めて拡大した。

1月前半に高リスク資産を買う動きが強まった後、中国当局による の融資抑制やオバマ米政権による銀行の事業規模制限案、ギリシャの 財政不安による欧州市場の混乱を受けて、景気の強さに関する楽観論 が後退している。JPモルガン・チェースの債券ストラテジストらは 1月29日付のリポートで、「規制面の不確実性やリスク回避姿勢の 強まり」を理由に投資適格級債券に「戦術的に弱気」な見方になった ことを明らかにした。

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