ヤクルト株2カ月ぶり上昇、薬品や海外伸び来期最高益期待-格上げ

ヤクルト本社株が一時前週末比

3.2%高の2706円と3連騰、約2カ月ぶりの上昇率を記録した。医薬 品事業の再成長や海外ヤクルト事業の売り上げ拡大などで、来期は過 去最高益を更新するとの見方が一部アナリストから示され、成長性や 将来的な株高を見込む買いが優勢になった。

野村証券金融経済研究所は1日付で、ヤクルト株の投資判断を従 来の「2(中立)」から「1(買い)」に引き上げた。担当の山口慶子 アナリストは投資家向けレポートで、来期(2011年3月期)の営業利 益予想を従来から14%増額し、今期推定比23%増の242億円と07年 3月期のピーク(239億円)を超えると予想した。10年3月期を基点 とした今後3年間の年率営業増益率を医薬品8%、海外ヤクルト事業 で16%と予想、売り上げ拡大を伴う中期利益成長力を織り込む余地は 大きいと見ている。

野村証では、12年3月期の適正PERを25倍から30倍に変更し、 目標株価を従来の2450円から3200円に引き上げた。山口氏によると、 業績の上方修正で11年3月期の最高益更新の確度が高まったことな どから、直近の業績ピーク時07年3月期の翌期ベースのPER平均値 30倍までの評価は可能という。

ヤクルトが前週末1月29日に発表した09年4-12月期の連結純 利益は前年同期比36%増の130億円と、10年3月通期計画の95億円 をすでに上回っている。販売組織の拡充、新商品の研究開発や生産設 備の整備に加え、海外事業や医薬品事業にも積極的に取り組み、業績 向上に努めたという。

クレディ・スイス証券でも同29日付で、ヤクルトの投資判断を「ア ンダーパフォーム」から「中立」に、目標株価を2140円から2450 円 にそれぞれ引き上げた。沖平吉康アナリストは投資家向けメモで、抗 がん剤「エルプラット」の販売価格に薬価再算定のリスクを考慮して きたが、「再算定の対象品目から外れたと判明。リスク解消はポジティ ブ」と高評価している。

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