ファナック株昨年8月来上昇率、利益創出力に高評価相次ぐ-中国好調

工作機械用NC(数値制御)装置で 世界首位のファナック株が続伸。中国などアジアで受注が好調なうえ、 コスト管理も強固で、利益創出力が高いとの評価がアナリストの間で相 次いでいる。

株価は前週末比4.9%高の9080円まで買われ、半月ぶりの高値水 準を回復した。上昇率は昨年8月24日(5.6%)以来の高さ。

ファナックは先週末1月29日午後の取引時間中に、今期(2010年 3月期)業績予想の上方修正を発表。中国からの大型案件などで受注が 回復しているほか、工場稼働率の上昇などで製造原価も改善傾向にある として、連結営業利益を前回予想から倍増、前期比65%減の472億円 を見込むこととなった。

業績修正の発表前に前日比でマイナス圏にあった同社株は、発表後 に上昇転換して終えていた。この日は、複数のアナリストが同社の収益 構造について高い評価を公表したことが好感され、買いを集めている。

ゴールドマン・サックス証券の二本柳慶アナリストは、「FA(工 場生産の自動化システム)とロボマシンンで昨年11月から工場がフル 稼働へ戻るなど、特に中国を中心に需要回復が著しい」と指摘。足元の 業績回復は株価にある程度織り込まれていた印象はあるが、利益創出力 の高さは想定以上で「今期計画の上方修正幅は驚きの水準だ」という。

ゴールドマン証では1月29日付で、ファナックの12年3月期まで の業績予想を上方修正すると同時に、目標株価を9600円から1万円に 引き上げた。目標株価は12年3月期のGS証予想ROE(株主資本利 益率)から算出した妥当PBR(株価純資産倍率)2.2倍を適用した。

野村証券の斎藤克史アナリストも1日付のリポートで、「中国での 自動車生産の急成長に象徴されるように、世界需要の地域構成が大きく 変化していく中、ファナックはそれを利益へ取り込める筆頭候補」と評 価する。野村証も業績予想を上方修正し、目標株価を1万円から12年 3月期の予想PER(株価収益率)25倍に相当する1万1000円に引き 上げた。

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