ドバイ:株価が大幅安、企業が起債中止-債務再編計画に不透明感強く

アラブ首長国連邦(UAE)のドバ イ首長国は、同国の債務再編計画の成功を投資家が確信していないた め、株価指標が大幅に下落しているほか、企業の起債計画が中止に追 い込まれている。

UAEのアブダビ首長国は昨年12月14日、ドバイ政府系企業ド バイ・ワールドを救済する方針を発表。これを受けて同日大幅に上昇 したドバイ金融市場総合指数は、それ以降15%下落しており、上昇分 はすでに帳消しになった。

ドバイ・ワールドの不動産開発子会社ナキールの社債価格は1ド ル当たり67.5セントから55.75セントに低下。ドバイ政府債のクレ ジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドも493ベーシ スポイント(bp、1bp=0.01%)と、アブダビによる救済が発表 されて以降の最高水準に達している。

ドバイ・ワールドは現在、債務220億ドルの返済猶予に向けて交 渉中だが、昨年12月の銀行団との協議では案を提示することができ ず、合意のメドも明らかにしていない。ドバイ電力水道局(DEWA) は1月17日、借入コストが高過ぎることを理由に、15億ドル規模の 起債を延期した。

シュローダーの中東・北アフリカ投資責任者、ラミ・シダニ氏(ド バイ在勤)は、ドバイ・ワールドの債務再編計画がはっきりしないた め、「不透明感が強まり、市場を強く圧迫している」と指摘。「まだ最 悪期を脱していない。今後もドバイは債務問題で苦戦するとみている」 と語った。

ドバイの株式と債券相場は昨年11月に大幅に下落。ドバイ・ワ ールドは債務返済の繰り延べを債権者に求めるとドバイ政府が発表し たことが響いた。

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