ロシアが中国にファニーメイ債の売り勧めた-ポールソン前米財務長官

ポールソン前米財務長官によれば、 ロシアは2008年に米住宅公社のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)債 とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)債を売ることを中国に勧 めた。米政府による救済を迫るためだったと、前長官は回想録で振り 返った。

回想録「オン・ザ・ブリンク(原題)」によると、ポールソン前長 官は北京五輪で中国を訪れていた時にこの「秩序を乱す計画」につい て知った。

ロシアが「トップレベルで中国に接近し、米住宅公社債の大規模 売却で足並みをそろえ、米政府が緊急権限を発動して両社を支えざる を得ないようにする」ことを呼び掛けたという。ポールソン前長官に よると、中国はこれを拒否した。

ロシアと、米国の友好国であるグルジアの5日間戦争は北京五輪 開幕と同じ08年8月8日に勃発した。ロシアのプーチン大統領のペス コフ報道官によれば、同大統領は開会式のさなかに「戦争が始まった」 とブッシュ米大統領(当時)に告げたという。

ポールソン前長官は「この話は大きな不安をもたらした。住宅公 社債が売り浴びせられれば公社への信頼が揺らぎ資本市場を不安定に しかねなかった」と振り返る。「米国に戻るのを待って大統領に密かに 伝えた」という。

ペスコフ報道官は29日電話で、米国の債券を売ることについて中 国に接触したことはないと述べた。

ロシアは08年中に、年初には656億ドル相当を保有していた米住 宅公社債をすべて売却した。ファニーメイとフレディマックは同年9 月6日に政府管理下に置かれた。

回想録の正式な発売日は2月1日。ブルームバーグ・ニュースは これに先立ちニューヨークの書店から1冊購入した。

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