IATA:航空業界の回復に最低3年かかる-さらなる経営破たんも

国際航空運送協会(IATA)のビ ジニャーニ事務局長は、世界の航空業界が過去60年間で最悪のリセッ ション(景気低迷)による旅客需要の低迷から回復するには、最低3 年はかかるとの見通しを示した。

世界の航空業界は過去10年間で500億ドル(約4兆5000億円) の損失を計上しており、2009年だけで損失額は110億ドルに上った。 同事務局長によると、昨年は収入が800億ドル減少したという。

同事務局長は1月31日にシンガポールでインタビューに応じ、 「これらは実にショッキングな数字だ。ひどい10年だった。失われた 成長分を取り戻すには、最低3年はかかるだろう」と語った。

IATAは、世界の航空業界の損失額が今年は56億ドルになると の見通しを示している。この数字は昨年の推定赤字額、110億ドルの 約半分だ。

同業界の過去最大の損失額は、01年9月11日の米同時多発テロ を受けて同年に計上した130億ドル弱だったが、昨年の800億ドルの 減収はこれまでに経験したことのないほど「非常に大きな」ものだっ た、とIATAのチーフエコノミスト、ブライアン・ピアース氏は指 摘した。

ビジニャーニ事務局長は、航空会社の経営破たんが今後さらにみ られるだろうと語った。IATAによれば、08年以降に倒産した航空 会社は約34社。

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