ドバイの住宅価格、今後9カ月で30%下落も-UBSのアナリスト

【記者:Vivian Salama】

11月30日(ブルームバーグ):スイスの金融大手UBSによると、 アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の住宅価格は、政府系投資 持ち株会社ドバイ・ワールドのデフォルト(債務不履行)が想定され るため、当初の予想よりも急ピッチで下落する恐れがある。

UBSのアナリスト、サウド・マスド氏はインタビューで、「2011 年7-12月(下期)までに住宅価格がさらに3割下げる可能性がある とこれまでたびたび指摘してきた」とした上で、「現段階ではそれが もっと早い時期、恐らく今後9カ月以内に起きるだろうと考えている」 と語った。

590億ドル(約5兆1000億円)の債務を抱えるドバイ・ワールド は先週、債権者との「スタンドスティル(停止)」合意に加えて、債 務返済期限の少なくとも10年5月30日までの延長を要請すると表明。 UAEや外銀の貸し倒れ損失が増えるとの懸念が高まった。ドバイ・ ワールド傘下の不動産開発会社ナキールは12月14日に35億2000万 ドルのイスラム債の償還期限を迎える。

マスド氏は「法的にはナキールもドバイ・ワールドもまだデフォ ルト状態ではない。しかし、再編が最後の選択肢ならば、もちろんケ ースバイケースだが、他社が追随することになってもわたしは驚かな い」と述べ、「これが不動産価格の一段の下落を招く恐れがある」と 分析した。

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