欧州株:下落、UAEの銀行支援表明でも懸念続く-月間では上昇

欧州株式相場は下落。アラブ首 長国連邦(UAE)の中央銀行が、ドバイ政府系持ち株会社ドバイ・ ワールドのデフォルト(債務不履行)の可能性に伴い損失に直面する UAEの銀行と国内の外銀を支援すると表明したものの、一部投資家 の間では懸念が解消されず売りが優勢となった。ダウ欧州600指数は、 月間ベースでは上昇した。

同指数は27日、前日比1.2%上昇していた。30日の市場では、 英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS) が安い。米銀JPモルガン・チェースによれば、ドバイ・ワールド向 け協調融資取りまとめでは、RBSが2007年1月以降では最大手。 アイルランド銀行は5.3%安。アイルランドの国家資産管理機関(N AMA)、いわゆるバッドバンクに売却するローンに絡み34億ユー ロの損失を計上する可能性があると発表したことが嫌気された。

ダウ欧州600指数は前週末比1.4%安の239.17。今月は1%高 となった。UAEの中銀は29日、UAEの銀行と国内の外銀に対し、 現地の3カ月物指標金利を50ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)上回る金利で資金が調達できる制度を提示した。

TDセキュリティーズの新興市場担当チーフストラテジスト、ビ ート・シーゲンターラー氏(ロンドン在勤)はブルームバーグテレビ ジョンとのインタビューで、「市場が求めていた最善の解決策でない ことは確かだ」と指摘。「市場が予想していたことではあるが、それ 以上のものではない。問題はドバイ・ワールドなどの政府系企業が今 後どうなるのか、支援を受けられるのかだ」との見方を示した。

30日の西欧市場では、18カ国のうち15カ国で主要株価指数が 下落。ダウ・ユーロ50種指数は前週末比1.3%安、ダウ欧州50種 指数は1.2%下げた。

RBSは4.5%安。住宅ローン英最大手のロイズ・バンキング・ グループは5.9%下落。英スタンダード・チャータード銀行は2.4% 下げた。モルガン・スタンレーは、ドバイ債務再編の余波で最も大き な影響を受けるのは英国の銀行だと指摘している。

アイルランド銀は5.3%安。同行は、NAMAへのローン売却で 30%の割引を適用した場合に34億ユーロの税引き前損失を計上する 可能性があることを明らかにした。アライド・アイリッシュ銀行は

5.5%値下がりした。

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