米国株:上昇、ドバイ債務危機の懸念後退-原油高も支え

米株式相場は上昇。S&P500 種株価指数は月間ベースの上昇幅を拡大した。アラブ首長国連邦(U AE)ドバイ首長国の政府系投資会社、ドバイ・ワールドのデフォル ト(債務不履行)の可能性に対する懸念が後退したことが背景。英国 籍ヨットの乗組員がイランで拘束されたことを受け、原油相場が値上 がりしたことも株価の支援材料になった。

米銀ウェルズ・ファーゴとJPモルガン・チェースはともに上昇 し、金融株指数の上げをけん引した。同指数はS&P500種セクター 別10業種の値上がり率トップ。株式相場は取引終了にかけた1時間 で上げ幅を拡大。

ドバイ・ワールドが約260億ドルの債務再編のプロセスについて 銀行と「建設的」な初期交渉を行っていると発表したことを好感した。 主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル 指数が0.3%低下した一方、原油相場は1.6%値上がりした。

アリエル・インベストメンツの副会長チャールズ・ボブリンスコ イ氏は「ドバイの状況に改善がみられることから安心感が広がってい る」と指摘。「先週時点では欧州の銀行が600億-800億ドルの損失 を被るかもしれないと思われたが、現時点では大事には至らないよう にみえる」と述べた。

S&P500種株価指数は前週末比0.4%高の1095.63。11月の 上昇率は5.7%。S&P500種の金融株指数はこの日2.7%高。先週 末は2.7%下げていた。ダウ工業株30種平均は前週末比34.92ドル (0.3%)上昇の10344.84ドル。月間ベースでは6.5%値上がり。

米株式相場は下落する場面もあった。米年末商戦が失望を伴うも のになるとの懸念が背景。ディスカウントストア2位のターゲットは

2.4%安。米百貨店チェーン2位、メーシーズは3.9%下げた。

小売売上高

全米小売業協会(NRF)は、感謝際明け週末の消費者1人当た りの支出額は343.31ドルと、前年同期の372.57ドルを下回ったと 発表した。NRFはまた、同休暇期間の小売売上高は前年比1%減少 するとの見通しを据え置いた。

リッジワース・キャピタル・マネジメントのファンドマネジャー、 ドン・ワーデル氏は「感謝祭明けブラックフライデーの週末動向は現 在の株価水準を正当化するほど好調ではなかった」と指摘。「消費者 の収入はどこからくるのか?雇用はあふれていないのだ」と述べた。

アブダビとドバイの株価は下落

アブダビ証券取引所(ADX)株価指数は前営業日比8.3%安と ブルームバーグがデータを取り始めた01年以来の大幅な下げとなっ た。ドバイ金融市場総合指数は7.3%安と1年ぶりの大幅下落。30 日は、ドバイの発表後初の取引となった。

ドルは主要16通貨のうち11通貨に対して下落。ドバイ・ワー ルドのデフォルト懸念が後退したことから、高利回り通貨に対する需 要が膨らんだ。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は

1.6%上昇した。

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