ロシア富豪が美術品市場に復活か-競売各社、70億円の販売見込む

競売各社は30日から、ロンドン でロシア美術品のオークションを相次いで開催する。落札総額は最大 4900万ポンド(約70億円)を見込む。競売市場は約1年間にわたっ て低迷しており、ロシア富豪による投資が市場のさらなる回復につな がると期待している。

米サザビーズは30日夕から19世紀と20世紀初頭の絵画を販売し、 12月1日にもオークションを開く。英クリスティーズ・インターナシ ョナルは1-3日にオークションを開催。ロシア美術品を専門とする マクドゥガルズも2-3日にオークションを実施する。英ボンハムは 11月30日に168点を販売する。

ロシアの富裕層が美術品競売市場に戻りつつある兆しが示される なか、サザビーズが今月2日に開催したオークションのロシア美術品 の落札総額は1380万ドル(約11億9000万円)と、推定額の900万ド ルを上回った。

原油など商品の相場下落を背景に、ロシアの2009年1-6月(上 期)の経済成長率はマイナス約10%となったが、同国政府は10年に は若干のプラス成長を予想している。

マクドゥガルズの共同ディレクター、ウィリアム・マクドゥガル ズ氏は「最近のニューヨークでのオークションで回復が裏付けられた」 と指摘。「数量や全体的な結果がピークだった08年6月時点の水準を 回復するにはもうしばらく時間がかかる可能性があるが、明らかに最 悪期は脱した」との見方を示す。

ロンドンの競売各社は世界のロシア美術品販売の中心となってい る。大半の作品は欧米の個人収集家が出品し、大部分はロシア人やウ クライナ人が購入する。

(ジョン・バロリ氏はブルームバーグ・ニュースに寄稿していま す。記事の内容は同氏自身の見解です)

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