富裕層、不動産への投資拡大を計画-英バークレイズの世界調査

80万ドル(約7000万円)以上 の投資資産を持つ個人は、株式・債券よりも長期的に良好なリターン が見込めるとして、不動産の保有を増やす計画であることが、英銀バ ークレイズが世界で実施した調査で分かった。

バークレイズ・ウェルス部門が30日、電子メールで発表した資 料によると、商業用・住宅用不動産への投資を拡大する方針の資産家 は減らす方針の人の2倍に上った。資産が多いほど、不動産への資産 配分比率が高くなっている。

バークレイズ・ウェルスの調査担当責任者、マイケル・ディック ス氏(ロンドン在勤)はインタビューで、「不動産の割合がいかに大 きいか驚いた」とした上で、「それが良い配分であることを示唆する データはわれわれにはない」と指摘した。

世界的なリセッション(景気後退)で商業用・住宅用不動産価 格はアジアを除き軒並み下落。米国の店舗・オフィス・倉庫の不動産 価格は今年1-9月で21%下落し、前年の年間下落率12%を大幅に 上回った。現在の不動産価格は過小評価されているとの見方が富裕層 の不動産投資拡大の2番目の共通した理由だ。

調査によると、富裕層の平均的なポートフォリオに占める不動産 の割合(主要居住住宅を除く)は現在の28%から数年間で30%に上 昇する見通し。超資産家を除く大半の富裕層は不動産の組み入れを 10%以下にすべきだと、ディックス氏は主張している。

調査は2000人を対象に実施。富裕層の内訳は、資産50万ポン ド-100万ポンド(約7200万-1億4000万円)が40%、100万ポ ンド-1000万ポンドが40%、最大3000万ポンドが10%、それ以上 が約10%だった。

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