鳩山政権:補正で円高対策、規模は2.7兆円超へ-国会延長(Update1)

鳩山由紀夫政権が雇用対策な どを柱に検討していた2009年度第2次補正予算に盛り込む経済 対策に、円高・株安対策を追加する方針だ。平野博文官房長官が 30日午前の記者会見で明らかにした。規模は円高対策などの新た な課題が浮上したことから第1次補正予算の見直しでねん出した

2.7兆円を上回る見通しで、菅直人副総理を中心に具体案の検討 を急ぐ。

平野氏は会見で、「今の経済状況、円高になっている、株の問 題、これをしっかり見続ける中で対策は打たなければならないという 認識は首相を含めて共有化している」と強調。鳩山首相も30日 夕、首相官邸で記者団に対し、「まだまだ二番底の心配が消えてい ない中で政府がしっかりやっていきましょうというメッセージが出せ るものにしたい」と経済対策に取り組む決意を示した。

27日の外国為替市場ではドバイの信用不安が広がったことで 円が急騰。一時1ドル=84円台まで円高が進み、それに引きずら れる形でもともと低迷した株価が日経平均株価の終値で9081円 52銭と9000円割れ寸前にまで落ち込み、「二番底」への懸念が 急速に拡大。こうした状況を受けて首相は29日、公邸に平野氏や 経済閣僚らを緊急招集。新たな対応を協議した。

30日は円高も一服し、日経平均株価も3営業日ぶりに反発し た。ただ、首相は同日夕、先週末の円高の一因となったドバイの信 用不安について「必ずしもこの先、楽観は許されない。まだすべて 見通せる状況ではないので警戒を続けていかなければならない」と 強調。29日の閣僚招集は「円だけが買われている状況になった実 態があって集まってもらって相談した。こういう時は迅速に手を打た ないといけないという思いだったし、その思いは今も変わらない」と 語った。

30日の共同通信によると、補正の規模に関しては、菅副総理が 同日午前、記者団に対して、2.7兆円を上回るとの見通しを示した という。藤井裕久財務相も同日夕、首相官邸で記者団に対し、菅氏 の発言について「そういう方向だと言っていい」と強調。平野氏も会 見で「現下の状況を考えると2.7兆円より小さい規模でやるというこ とはないのではないか」と語り、「2.7兆円」を超える方向となった。

新たな財源をどうねん出するかも焦点となるが、藤井財務相は 「財政の健全化に反しないでやる。赤字国債は税収減以外のことに は考えていない」と言明。特別会計などを活用するのかとの質問に 対し、「具体的なことは聞かないでほしい」と述べるにとどめた。

こうした中、衆院は30日午後の本会議で、同日までとなってい た臨時国会の会期を12月4日まで4日間、延長する案を民主党な ど与党側の賛成多数で可決した。政府は延長国会と並行しながら 経済対策の取りまとめを急ぐ方針。

--取材協力:藤岡 徹Editor: Hitoshi Sugimoto, Chiaki Mochizuki

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