ヘッジファンドが米国株買い-個人は売りもS&P500種は一段高か

個人投資家がここ1年で最も速い ペースで株式市場から資金を引き揚げるなか、ヘッジファンドは株式 に資金を振り向けている。これはプロの投資家にとって、S&P500 種株価指数が一段と上昇する兆しだ。

米投資信託協会(ICI)によると、8月以降に米投資信託から 引き揚げられた資金は約373億ドル(約3兆2350億円)。一方で、ゴ ールドマン・サックス・グループと業界コンサルタント、ブルームバー グがまとめたデータによると、ヘッジファンドは今年7-9月期に買 いポジションを2007年末以来の高水準に引き上げ、現在も買い姿勢を 継続している。

PNCファイナンシャル・サービシズ・グループのウェルスマネ ジメント部門のジェームズ・デュニガン最高投資責任者(CIO)は、 「より洗練された投資家はチャンスがあるとみているが、個人投資家 は依然として怖がっている。これは相場上昇が続く余地があることを 示唆する」と話した。

信用凍結が07年8月に始まる前に投信からこれほど多くの資金 流出が起きたのは03年2月までの9カ月間で、S&P500種は当時、 その後5年にわたる上昇局面の開始時期にあった。現在は個人が売る 一方で、ポールソンやクリストファーソン・ロブなどヘッジファンド は米政府がリセッション(景気後退)対策で実施した11兆ドル余りの 融資・投資・保証が株式相場を押し上げるとみている。

ICIによると、投信保有者の82%を占める個人投資家による株 式市場からの純流出額は今年1-10月期に214億ドル。債券では3128 億ドルの純流入となった。

S&P500種は今年7-9月期に15%上昇。3月9日に付けた安 値からは61%値上がりし、再投資された配当含めた年初来リターンは プラス24%。

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