IPO株のリターンで新興国が先進国圧倒、供給増でも成長力に期待

中国やブラジルなどの企業が かつてないペースで新規株式公開(IPO)を実施しているにもか かわらず、新興市場国の新規公開株のリターンは先進国の約15倍 に上っている。

ブルームバーグが集計したデータによると、中国の不動産開発 会社、龍湖地産やバンコ・サンタンデール・ブラジル、マレーシア の携帯電話サービス会社マキシスなどを中心に30日までの過去3 カ月間の新興国企業によるIPOの総額は390億ドル(約3兆3800 億円)に達した。23の先進国でのIPOの合計を213億ドル上回 るもので、その差は少なくとも2000年以降で最大となった。

9月以降、新興国のIPO銘柄の公開後1カ月のリターンは中 央値で21%と、先進国のIPO銘柄の1.4%を大きく上回っている。 投資家が中国の不動産会社やブラジルの銀行、マレーシアの携帯電 話サービス会社のIPOに注目した背景には、MSCI新興市場指 数が2009年の安値からほぼ2倍に上昇したことや、新興国が日米 欧を上回る経済成長を見せていることがある。

過去3カ月間で新興国のIPOは21%増加し、中国本土市場の IPOは88%の大幅増加となっているなか、テンプルトン・アセッ ト・マネジメントのマーク・モビアス氏は新規公開株の「殺到」で 新興国の株式相場は20%の下げにつながる可能性があると指摘し ている。

これに対しAMPキャピタル・インベスターズの投資戦略責任 者、シェーン・オリバー氏は「投資家は先進国市場よりも新興国市 場に強い自信を持っている」と述べ、「成長力があるのは新興国だと 投資家は認識している」と指摘した。

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