海運業界は「ダムの陰に問題山積み」のような状態-取引所の元会長

バルチック取引所(ロンドン)の マイケル・ドレイトン元会長は、船舶価格が少なくとも向こう1年間 は下落を続ける可能性があるとの見方を示した。銀行各行による海運 業界向け債権の処理が進んでいないためとしている。

バルチック取引所のデータによると、鉄鉱石の運搬に利用される 中古のケープ型船舶の価格は2008年7月以降66%下落し5300万ドル (約46億円)、中古の超大型タンカー価格は52%下げ7700万ドルと なっている。

現在はロンドンで海運コンサルタントとして独立しているドレイ トン氏はインタビューで「ダムの陰で問題が積み上がっているような 状態で、そのダムはいずれ決壊するだろう」と指摘。「市場が自然な流 れをせき止めている」との見方を示した。

ドレイトン氏は07年12月、08年には商品運搬船の供給が貨物量 を上回ると予測。中国の鉄鋼メーカーが鉄鉱石輸入を削減し、貿易金 融が低迷する一方、船舶数が増加したため、商品運搬レートの指標と なるバルチック・ドライ指数は08年5-12月に94%低下した。

ドレイトン氏によると、現在の収益力に基づけば、タンカーとコ ンテナ船がもっとも割高となっている。

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