UAE中銀:追加的な流動性供給で内外の銀行を支援

アラブ首長国連邦(UAE) の中央銀行は29日、ドバイ政府系持ち株会社ドバイ・ワールドのデ フォルト(債務不履行)の可能性に伴い損失に直面するUAEの銀行 と国内の外銀を「支援する」と表明し、新しい融資制度の下で追加資 金の供給を実施すると発表した。

同中銀が電子メールを通じて公表した声明によると、銀行は当座 勘定と直結した特別融資制度を利用できることになり、現地の3カ月 物指標金利を50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回 る金利で資金を調達できる。

バンク・サウジ・フランシのチーフエコノミスト、ジョン・スフ ァキアナキス氏(リヤド在勤)は「中銀がドバイを拠点とする銀行で 取り付けが起きるリスクを抑えるために取った非常に心強い動きだ」 と述べ、「ほとんどがドバイを拠点としている外銀の流動性懸念」を 和らげるだろうと指摘した。

590億ドル(約5兆1060億円)に上る債務を抱えるドバイ・ ワールドは25日、債務の支払い延期を債権者に求めると発表。これ を受け、世界の金融市場は大きく揺れ、UAEに拠点を置く内外の銀 行が新たな貸倒損失に直面するとの観測が強まった。

ブルームバーグのデータによると、UAEの3カ月物銀行間取引 金利(EIBOR)は、イスラム教の祝日期間に入る直前の営業日で ある25日は1.919%だった。UAEには24行の国内銀行のほか、 同国内で営業する外銀子会社が28社ある。これには米シティグルー プや英HSBCホールディングスが含まれる。

CMAデータビジョンによると、クレジット・デフォルト・スワ ップ(CDS)市場では、ドバイ・ワールドによる債務返済延期計画 の発表後の3日間で、ドバイ首長国の政府債を保証するコストが2倍 超拡大し、647bpに跳ね上がった。

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