米国株(27日):下落、ドバイ債務返済問題を懸念

米株式相場は下落。アラブ首 長国連邦(UAE)ドバイ首長国での債務返済問題が嫌気された。 前日の米株式市場は感謝祭の休日で休場、この日は午後1時までの 短縮取引だった。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)やJPモルガン・チェース は下落。前日は金融株を中心に売りが広がり、MSCI世界指数が 下落した。石油のエクソンモービルも安い。原油相場の値下がりが 売り材料だった。

ただロッチデール・セキュリティーズのアナリスト、リチャー ド・ボーブ氏は米国の金融機関によるドバイへの投融資は「最小 限」にとどまっていると述べたことから、米国株は下げ幅を縮小し た。

S&P500種株価指数は前営業日比2.1%安の1087.27。取引開 始後の15分では一時2.4%安まで売り込まれる場面もあった。ダ ウ工業株30種平均は154.48ドル(1.5%)下げて10309.92ドルだ った。MSCI世界指数は1%安。

フィフス・サード・アセット・マネジメントでチーフ投資責任 者として180億ドルの運用に携わるキース・ワーツ氏は、ドバイの債 務返済遅延要請について、「昨年の恐ろしい出来事を思い起こさせる。 われわれがまだ完全に危機を脱したわけではないことを思い知らされ た」と語った。

ドバイ・ワールド

ドバイ首長国の政府系投資持ち株会社ドバイ・ワールドは全債 務について支払い繰り延べを債権者に求めた。同社は590億ドルの 債務を抱えている。

米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは債 券保有者が条件受け入れを余儀なくされた場合、それをデフォルト (債務不履行)と見なすことも可能だと述べた。

金融株

BOAは3%安、JPモルガンも2%値下がりした。

金融株の動きに連動する上場投資信託(ETF)のファイナン シャル・セレクト・セクターSPDRファンド(XLF)は2.7% 安。一時は3.2%安まで売り込まれた。

シティグループとウェルズ・ファーゴもそれぞれ2.6%と2.5% 下落した。ゴールドマン・サックス・グループは2.8%の値下がり。

アクシオム・キャピタル・マネジメント(ニューヨーク)で14 億ドル相当の資産運用を監督するリアム・ダルトン社長は、「カウ ンターパーティーリスクの概念が広範にわたって再び台頭しつつあ るのか、もしくは一部地域に限定された単独の要素なのかを見極める には、月曜日が非常に重要だ。この日は動向を見極めるには難しい 日だ」と述べた。感謝祭明けのこの日はまだ休暇中の市場関係者も 多く、出来高はそれほど多くなかった。

ボーブ氏は顧客向けリポートの中でドバイの債務返済問題に関 連し、「ドルが安全資産としての地位を確保し続け、恩恵を受ける だろう。また米金融システムにとっても好影響を及ぼす可能性があ る。市場関係者は厳しく規制された金融機関を安全逃避先とみる可 能性があるからだ。米金融機関による直接投資は最小限にとどまっ ているとみられている」と述べた。

エクソン、ニューモント

石油のエクソンは2.1%安。同業のシェブロンも1.9%下落した。 この日のニューヨーク原油先物相場は10月14日以来の安値に落ち 込んだ。投資家がドバイでの債務問題を背景に商品に売りを出した。

産金のニューモント・マイニングも安い。ドル上昇に伴う代替 資産需要の減退を背景に金相場は下落した。

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