世界の国債・社債の保証コストが急上昇-ドバイの債務返済延期問題で

27日のクレジット・デフォルト・ スワップ(CDS)市場では、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首 長国の債務返済延期問題を背景に、世界の国債と社債の保証コストが 急上昇した。

CMAデータビジョンによると、ドバイのソブリン債保証コスト は134ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し675bpに 達した。11月19日には304bpだった。UAEのアブダビ首長国、カ タール、マレーシア、韓国、ギリシャ国債のCDSスプレッドも上昇 した。

590億ドル(約5兆1000億円)の債務を抱えるドバイの政府系 投資会社ドバイ・ワールドは今月25日、債権者に対し債務に関する 「スタンドスティル(停止)」合意を求め市場を驚かせた。27日の 金融市場では株価は軟調、米国債相場は上昇している。ドバイ・ワー ルドの債務のうち、傘下の不動産開発部門ナヒールの社債35億2000 万ドル相当は12月14日に返済期限を迎える。

ウニクレディトのストラテジスト、シュテファン・コレク氏は 「世界中の市場がドバイ・ワールドの発表に反応した強い売り圧力に さらされている」として、「危機はまだ終わっておらず、まだリスク があるということを投資家に知らしめる警鐘だ」と述べた。

CMAによれば、ドバイ・ワールド傘下の港湾運営会社DPワー ルドの社債の保証コストは201.5bp上昇し810bpとなった後、年間 5%に加えて前払い12%になった。

ナヒール債

また、ゴールドマン・サックス・グループによれば、ナヒール債 (表面利率3.17%、2009年償還)は額面1ドルに対して47セントと、 前日の71セントから下落した。20日は107セントだった。

BNPパリバによると、ドバイ政府はナヒールやドバイ・ワール ドの債務を保証してはいない。

この日はUAEのアブダビ首長国債のCDSスプレッドは24b p上昇し184bp、カタールは5bp上昇の129bp。

社債の保証コストの指標である指数も上昇し、日本の投資適格級 発行体で構成するマークイットiTraxx日本指数は1年余りで最 大の上昇となった。主に高リスク・高利回りの50 銘柄で構成するマ ークイットiTraxxクロスオーバー指数は一時31bp上昇し572 bpと9月以来の大幅な上昇。JPモルガン・チェースによると、ロ ンドン時間午前9時36分(日本時間午後6時36分)現在は553bp。

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita +31-20-589-8544 akinoshita2@bloomberg.net Editor:Fumihiko Kasahara 記事に関する記者への問い合わせ先: Abigail Moses in London at +44-20-7673-2118 or amoses5@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Michael Shanahan at +44-20-7330-7659 or mshanahan3@bloomberg.net

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