三井住友AMの宅森氏:円高はファンダメンタルズ反映せず、修正へ

三井住友アセットマネジメントの 宅森昭吉チーフエコノミストは27日、この日午前に一時1ドル=84 円台まで急激に円高が進んだドル・円相場について、「米国経済が堅調 だというファンダメンタルズ(基礎的諸条件)に合っておらず、いず れ円高は修正されるだろう」との見方を示した。主な発言内容は以下 の通り。

◎円高修正の水準について:

「『グランビルの8法則』にあるように、移動平均線と大きくかい 離すれば(自律反発により)戻っていく。経験則では25日移動平均と 6%かい離すれば戻るものだ」

◎米国経済について:

「米国経済が二番底を打つことへの懸念が市場で出ているが、経 済指標で良い数字が出てくる可能性が高い。個人消費は10月の伸びが 7-9月期より高かったため、たとえ11月、12月の伸びがゼロでも 10-12月期は前期比年率換算でプラス1%となりそうだ」

「米国経済は日本より見通しが良好なため、円高は修正されて90 円台まで戻る可能性がある。この水準なら輸出関連企業の想定レート と同じになる」

◎介入のポイント

「介入は移動平均とのかい離が大きくなり、ゴムが伸び切った時 のほうが効果的だ。世界各国は景気を良くするために、少しでも自国 の通貨を安くしたいというのがあったが、藤井裕久財務相は就任当初、 介入しないと発言し、日本は関係ないというメッセージを与えてしま った。介入するならサプライズが必要だが、介入してもマーケットの 規模は大きく、流れは変わりにくい」

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