円高続けば来年2月から企業倒産は再び増加へ-東京商工・友田氏

急激な円高で企業業績の悪化懸念 が広がる中、東京商工リサーチ情報出版本部の友田信男・統括部長は 27日、ブルームバーグ・ニュースに対し、「円高が続けば企業倒産は 来年2月ころから再び増加に転じる可能性がある」との見方を示した。

27日の東京外国為替市場では、円が対ドルで乱高下。ドルの先安 観測や中東の信用不安を背景に円買いが加速し、午前中に一時1ドル =84円台に突入した。その後は、86円台までドルが値を戻す激しい展 開となっている。

友田氏は、円高に伴う輸入物価の下落が小売業やサービス業の価 格引き下げ競争につながる点を指摘し、「円高がこのまま続けば、内需 型産業に打撃だ。デフレで個人消費が落ち込む中、中小の小売業、サ ービス業などは耐えられないところが出てくる」と述べた。

一方、2009年の企業倒産件数は、政府の景気対策効果などによる 景気の持ち直しを受けて、減少が続いている。東京商工リサーチがま とめた10月の全国企業件数(負債額1000万円以上)は前年同月比

11.8%減の1261件と3カ月連続で減少した。

友田氏は減少の理由として「政府が景気対策やモラトリアム(中 小企業などの融資の返済猶予)制度を打ち出したことが効果を挙げて いる」と述べた。同氏は「年間で企業倒産は増加が続いていたが、今 年は減少に転じる可能性が出てきた」と述べた。

同社によると、08年の企業倒産件数は前年比11.0%増の1万5646 件と03年(1万6255件)以来、5年ぶりの高水準となった。負債総 額は同114.5%増の12兆2919億円と、戦後7番目の規模だった。負 債100億円以上の大型倒産が同71.4%増の108件と多発し、上場企業 倒産は33件と02年(29件)を上回り、戦後最多となった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE