日本ガイシと川崎重工、久しぶりの社債発行-市場環境が改善と判断

日本ガイシと川崎重工業が国内普通 社債(SB)市場で久しぶりの起債を行った。低金利の長期化を背景に した投資家からの債券需要など、市場環境が発行企業にとって改善して いるためだ。日本ガイシは11年ぶり、川崎重工は3年ぶりの社債発行と なる。

事務幹事の野村証券によると、日本ガイシは発行額200億円の5年 物で第4回債を発行。表面利率は0.734%。発行利回りは対国債のスプ レッド(金利上乗せ幅)が+15bp(1bp=0.01%)で決まった。

主幹事は、野村証券、日興コーディアル証券、三菱UFJ証券が共 同で務め、格付けは、格付投資情報センター(R&I)のAA-を取得 する。発行日は12月4日。

ブルームバーグ・データによると、日本ガイシ債は1998年10月の 第3回債(100億円)以来、約11年ぶり。同社の財務部担当者は、今回 の社債発行について、資金需要と低金利を理由に挙げた。

日本ガイシ債では、98年4月発行の第1回債(100億円)が08年4 月に償還を迎えており、社債残高はゼロの状態になっていた。

日本ガイシが財務省に提出した発行登録追補書類によると、社債発 行で調達した資金は、電力関連事業やセラミック事業などへの設備投資 資金に充当する。

川崎重工、社債償還資金を確保

共同主幹事証券によると、この日の川崎重工債は、第29回債(3年) 100億円と第30回債(6年)100億円の2本建てで、表面利率はそれぞれ

0.81%、1.22%だった。発行価格は2本とも100円。主幹事は野村証券、 みずほ証券が共同で務めた。事務幹事は3年債が野村、6年債ではみず ほ証。発行日は12月4日。

発行利回りの円スワップレートに対するスプレッドは、3年債が+ 17bp、6年債が+28bp程度(1bp=0.01%)で決まった。格付けは、格 付投資情報センター(R&I)のA-、日本格付研究所(JCR)のA を取得する。

今回の川崎重工の国内SBは、06年11月(発行額200億円)以来、 3年ぶり。同社財務部の石崎久部長は、「今年春ごろは、起債環境の悪 化で社債による調達は難しかったが、今年6月以降、社債や金融環境が 改善してきたため発行に踏み切った」と語った。

川崎重工が財務省に提出した発行登録追補書類によると、同社は調 達資金の全額を普通社債の償還のために発行したコマーシャルペーパー (CP)の償還資金に充当する。

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