目利きと効率経営でドウシシャ株1年半ぶり高値、デフレと円高逆手

ブランド品を量販店などに卸売り するドウシシャ株が一時、前日比1.7%高の1990円と3連騰。2008 年5月22日以来、約1年半ぶりの高値を付けた。低価格商品のヒット などで業績が好調なことが評価されている。急激な円高・ドル安の進 行もあり、デフレ、円高でメリットを受ける銘柄として買いを集めた。

コスモ証券投資情報部の小川浩一郎氏は、ドウシシャ株を「究極 のデフレ銘柄」とみている。小川氏によると、同社は幅広いジャンル の商品を世界的なネットワークを通じ輸入しており、「低価格商品の目 利きが得意な上、交差比率400%という高効率経営も魅力」という。

交差比率は商品の販売効率を測る指標で、「粗利益率×商品回転率」 で求めるが、ドウシシャの場合は粗利益率20%、月間商品回転率1.6 回以上を目標に商品の選定が行われている。

最近のヒット商品はデザイン家電、加湿器、アロマ芳香器など。 今下半期(2009年10月-10年3月)は、オリオン電機(福井県越前 市)と共同開発した低価格LED電球「ルミナス・シリーズ」(店頭価 格1980-2480円)や、韓国ビールメーカーと共同開発したアルコール 度完全ゼロのビール「モルトタイム」(同120円)に注力する。

デザイン家電、LED電球、ネットTVでは高価格品も

一方、インターネットテレビ「ROBRO-TV」は高価格帯商 品と位置付け、携帯電話販売店や病院・ホテルなどの法人向けに販売 攻勢をかける。同社総合企画部の小柳伸成氏は、「デフレに乗って割安 な商品ばかりを扱っていてはだめで、高付加価値、高価格帯商品にも 注力していきたい。弊社としても新展開と位置付け、テレビで下半期 に2億5000万円から3億円の売り上げを計画している」と話す。

ドウシシャの今期(10年3月期)連結業績予想は、売上高が前期 比2.1%増の826億円、純利益が同41%増の36億円で、純利益は最高 益を更新する見込み。1株利益(EPS)予想は198円34 銭。

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