ドバイ・ワールド傘下のナキール、さらに20億ドル必要-アナリスト

アラブ首長国連邦(UAE)ド バイの政府系投資持ち株会社、ドバイ・ワールド傘下のナキールが住 宅開発プロジェクトを完成させるには、さらに20億ドル(約1730 億円)の資金が必要となるとの見通しを在ドバイのアナリストが明ら かにした。

UBSの同アナリスト、サウド・マスド氏によると、ナキール を含めたドバイの不動産開発業者が着手した4万件の住宅建設に必要 とみられる110億ドルのうち、ナキールは約20%の負担義務を課さ れている可能性がある。同規模は2010年末までに同物件を完成させ て受け渡すのに必要な資金の不足分に相当するという。

ドバイ・ワールドは、12月14日に期限を迎えるナキールの社債 35億ドルを含む債務で返済繰り延べを債権者に求めている。信用市 場が昨年に実質凍結して以来、ドバイが返済期限を迎える債務として は最大規模。同首長国は政府系機関を含め、建設ブームに沸いた5年 間で800億ドルを借り入れてきた。

マスド氏は電話インタビューで「向こう3週間で返済しなけれ ばならない35億ドルに加え、ナキールの資金ニーズギャップから派 生する重大リスクが潜んでいる可能性がある」と語った。また、未完 成の4万件の住宅建設に資金を投じた投資家の約半数が来年末までに デフォルト(債務不履行)となるだろうと話した。

ブルームバーグ・ニュースはナキールやドバイ・ワールドに電話 取材を試みたが、これまでのところ、コメントは得られていない。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE