ドバイ資金繰り危機で世界金融市場に波乱-株安、国債上昇(Update1

アラブ首長国連邦(UAE)ド バイ首長国の政府系投資持ち株会社ドバイ・ワールドが25日に債務 の返済延期を要請したことで、高収益を求め新興市場に資産を投じて いた投資家らに動揺が広がり、欧州株式相場がこの7カ月で最大の下 げを演じた一方で、国債価格は大幅に上昇した。ドルは円に対し、 14年ぶりの安値を付けた。

ダウ欧州600指数は前日比3.3%安で終了。4月以降で最大の下 げとなった。ダウ・ユーロ50種株価指数が下落した場合の保険とし て使われるオプションの費用に連動するVstoxx指数は、過去約 1年で最大の上昇。上海総合指数は8月以降で最大の下げとなる

3.6%安。ブラジルのボベスパ指数は2%下げた。

CMAデータビジョンによると、クレジット・デフォルト・ス ワップ(CDS)によるドバイ政府債の保証コストは一時135ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、575bpに達した。 米株市場は感謝祭の祝日のため休場。

英国債やドイツ国債などの国債価格は上昇。投資家は比較的安 全な国債に逃避した。英10年債の利回りは10bp下落し3.52%と なった。ドイツ10年債の利回りも10bp下げ、2.16%となっている。

ブルームバーグ・ニュースがまとめたデータによると、ブラジ ルのレアル建てゼロクーポン債(2011年7月償還)の利回りは11b p上昇し、1カ月ぶりの高水準の11.27%に達した。

RBCキャピタル・マーケッツの債券・為替調査責任者のラッセ ル・ジョーンズ氏(ロンドン在勤)は、「ドバイはリスク選好に全く 寄与しておらず、市場心理は依然として脆弱(ぜいじゃく)だ」と指 摘。「われわれは引き続き、いかなる種類の金融ショックに対しても 弱い環境にある。今回のこともその1つだ」と語った。

調査・顧問会社ルービニ・グローバル・エコノミクス(RG E)の市場調査・戦略責任者、アルナブ・ダス氏は「ドバイの状況は、 世界の主要中央銀行が金融システムを安定化させたものの、全ての過 剰をなくせてはいないことを示している」と説明した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE