欧州債:独10年債上昇、6週ぶり低利回り-ドバイの返済延期要請で

欧州債市場ではドイツ国債相 場が上昇。10年債利回りは6週間ぶり低水準となった。アラブ首長 国連邦(UAE)ドバイ首長国の政府系投資持ち株会社ドバイ・ワー ルドが全債務の支払い繰り延べを債権者に求めたことを受け、比較的 安全な資産としての国債に対する需要が高まった。

ドイツ10年債とギリシャ10年債の利回り格差(スプレッド) は5月以降で最大に拡大した。590億ドル(約5兆1050億円) の債務を抱えるドバイ・ワールドは25日、返済繰り延べの交渉を進 める間、全債権者に「停止合意」を求めた。

また、欧州中央銀行(ECB)が26日発表した10月のユーロ 圏マネーサプライ(通貨供給量)統計によると、拡大M3(現金、要 求払い預金、定期貯蓄性預金、投資信託の一部)は前年同月比0.3% 増と、同統計開始の1981年以降で最低の伸びとなった。ブルームバ ーグがまとめたエコノミスト予想を下回った。

ラボバンク・グループのシニア市場担当エコノミスト、エルビ ン・デグロート氏(ユトレヒト在勤)は、「政府債務の問題はまだ解 決されていない。デフォルト(債務不履行)の懸念が高まると、債券 投資家にある程度の影響を与え、最も信頼できる安全な場所を選好す る。ドイツはその一つだ」と語った。

ロンドン時間午後4時50分現在、10年債利回りは前日比9ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)bp低下し3.17%。一時 は先月13日以来の低水準となる3.16%を付けた。同国債(表面利 率3.25%、2020年1月償還)価格は前日比0.79ポイント上げ

100.68。

一方、ギリシャ10年債利回りは13bp上昇し5.18%となり、 独10年債とのスプレッドは202bpに拡大した。また、独10年債 とアイルランド10年債のスプレッドは14bp拡大し169bp。

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