アラブ諸国政府保有のガルフ国際銀行、起債延期-ドバイの返済延期で

アラブ諸国6カ国の政府が保 有するガルフ国際銀行(GIB、バーレーン)は、5年債の発行を延 期した。アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の政府系投資持ち 株会社ドバイ・ワールドが25日、債務返済延期の計画を発表したこ とを受け、起債を見送った。

GIBによると、同行は40億ユーロ規模の中期債発行計画の最 初の起債に向けて、バークレイズ・キャピタルとGIBファイナンシ ャル・サービシズ、HSBCホールディングス、UBSを起用してい た。事情に詳しい関係者は、GIBが5億ドル相当のドル建て債をス ワップレートに2.5ポイント上乗せした利回りで発行する計画だと述 べていた。

590億ドルの債務を持つドバイ・ワールドの返済延期発表は世界 の債券市場を揺るがせた。格付け会社ムーディーズ・インベスター ズ・サービスとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は延期が デフォルト(債務不履行)に相当する可能性を示唆し、複数の政府系 企業の格付けを引き下げた。

GIBは発表文で「当行債を購入する投資家の利害を考慮して発 行延期を決めた」とし、「GIBは市場をモニターし続け起債の好機 を探る」と表明した。

発表によると、GIB債には60件以上の注文があり、応募は発 行予定のほぼ2倍だった。湾岸協力会議(GCC)加盟国やアジア、 欧州の投資家を対象に説明を行っていたという。

ドバイ・ワールドの発表を受けて新興市場国のソブリン債の保証 コストが上昇。CMAデータビジョンによると、クレジット・デフォ ルト・スワップ(CDS)によるドバイ債の保証コストは26日、 131ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の571bpと なった。バーレーン債のCDSスプレッドは30.5bp上昇の225b p。アブダビ債のCDSスプレッドは18.5bp上昇し155bbp。 ベトナム、インドネシア、ロシア債の保証コストも上昇した。

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