ソニー:車載リチウムイオン電池供給で数社と交渉中(Update1)

ソニーは自動車用のリチウムイオ ンバッテリーの供給について、自動車メーカーなどを含む数社と交渉 している。吉岡浩副社長が26日、ブルームバーグ・ニュースなどとの グループインタビューで明らかにした。

吉岡副社長は「複数の企業」と話し合いをしていると語ったが、 具体的な企業名や供給開始時期のめどについては「注文次第だ」とし てコメントを控えた。

ソニーは2006年、同社製のノートパソコン向けリチウムイオン電 池に不具合や発火事故が起き、自社を含む9社が搭載していた960万 個を回収した。急拡大しつつある電気・ハイブリッド自動車向け電池 では、三洋電機などが先行しているが、吉岡氏はリコール事故の後だ けに、安全性に十分配慮しており、そうした部分が同社にとって競争 力となる、との見解を示した。

ソニーはリチウムイオンバッテリー事業について、ノートパソコ ンや携帯電話向けなどを強化するほか、家庭・業務用バックアップ電 源などの蓄電用や自動車用への参入を検討していると19日に表明。13 年3月期までに売上高を現在の2倍程度に伸ばす計画で、中期的に 1000億円規模の開発投資を計画している。

大和総研の1月のリポートによると、リチウムイオン電池市場は 08年の8400億円(推定)から20年には2兆円規模になると予想され ている。電気自動車やハイブリッド車の成長により大幅な拡大が予想 されている。

3Dテレビ、3-5割

吉岡副社長はまた、13年3月期のソニーのテレビ出荷台数のうち、 映像が飛び出して見える3D(3次元)対応テレビが「3割から5割 を占めるだろう」との見通しを示した。ソニーは同期に台数ベースで 世界シェア20%を目指している。

ソニーは10年中には世界で3D対応テレビ「BRAVIA(ブラ ビア)」、ブルーレイディスク(BD)再生機を発売する予定。パソコ ン「VAIO(バイオ)」やゲーム機「プレイステーション3」でも 順次3Dを展開する。映画ではすでに3D対応のプロジェクターを全 米で1万台以上を受注。3D映画を来期末までに世界の3000スクリー ン以上で見られるようにする。3D関連商品(コンテンツを除く)の 売上高は13年3月期に1兆円超を目指す。

円高の影響「とても小さい」

円高が業績に与える影響については「現在の相場水準ならとても 小さい」と語った。同社は第3四半期以降の前提為替レートを1ドル 90円前後としている。ソニーの場合、ドルに対して1円振れるごとに 営業利益ベースで10億円のインパクトがある。

26日の東京外国為替市場では円が主要16通貨に対して全面高の 展開となった。円は対ドルで一時1ドル=86円30銭と、1995年7月 7日以来、約14年ぶりの高値を更新。ユーロ・円相場も一時1ユーロ =130円43銭と、10月8日以来の円高値を付けた。

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