ECBに人民元高に向け対中圧力を強めるよう要請-欧州の経営者団体

欧州の経営者団体「ビジネスヨー ロッパ」は、欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁に中国当局者と の会合で、中国側に人民元上昇を促すように呼び掛けた。

同団体のユルゲン・トゥーマン会長はトリシェ総裁にあてた23 日付の書簡で、「ユーロが単独で調整の負担を受け入れることはできな い。欧州回復への障害となるだけでなく、域内の異なる経済力を持つ 国々に対して不十分な金融政策の決定につながり、金融と資産価格の 不均衡を再燃させる恐れがある」と記した。書簡は25日公表された。

欧州当局者はこれまで中国に対し人民元のコントロールを緩める ように訴えてきた。人民元は対ドルで1年余りほぼ変わらずとなって いる。これが中国の輸出業者を支援する一方、ユーロ圏はドル安の直 撃を受けている。ユーロはドルに対し今年2月半ば以降で20.3%上昇。 ユーロ圏の輸出競争力を低下させ、リセッション(景気後退)からの 回復を足踏みさせている。

トリシェ総裁は、ユーロ圏財務相会合議長を務めるルクセンブル クのユンケル首相兼国庫相と欧州委員会のアルムニア委員(経済・通 貨担当)とともに、28、29両日に南京で中国当局者と協議する。

トゥーマン会長は「中国当局は人民元を再び上昇させることを検 討し、為替制度に一段と柔軟性を導入する必要がある」と指摘し、「同 時に米当局が、表明した強いドル政策を実現することも重要だ」と付 け加えた。

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