英中銀緊急融資:ロイズ株主も承知、非公開への批判に反論-FSA

【記者:Caroline Binham】

11月25日(ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀行) が英金融大手に昨年実施した620億ポンド(約9兆円)の緊急融資を公 表しなかった問題で、英金融サービス機構(FSA)当局者は25日の 下院議会で、情報開示ルールが「有名無実化」していると反発する議 員らの強い批判を浴びた。

野党第1党である保守党のアンドルー・タイリー議員は財政特別 委員会で、FSA首脳らに対し、当時のロイズTSBの株主が住宅金 融大手HBOS買収を承認する以前の段階で、HBOSに実施された 250億ポンドの緊急融資について、もっと情報を知らされるべきだっ たと主張。その上で、「あなた方は『実質的な情報開示』という表現を 無意味なものにしている」と批判した。

FSAのへクター・サンツ最高経営責任者(CEO)はこれに対 し、イングランド銀がHBOSに支援を提供していることを、ロイズ TSBの株主が承知していたと反論。2008年11月に印刷され、FS Aが承認した買収の目論見書には、中銀の流動性支援が継続されなけ れば、合併後に誕生するロイズ・バンキング・グループの支払い能力 に実質的な悪影響が及ぶ恐れがあると明記されていたと説明した。

一方、FSAのターナー長官は、当時のロイズTSBの取締役会 もイングランド銀がどのようにHBOSを支援しているかを承知し、 HBOSの買収が完了するまでに緊急支援の利用をやめることで中銀 と合意していたことを明らかにした。

ターナー長官はその上で、FSAは緊急支援について事前通告を 受けてはいなかったとしながらも、金融市場をさらに不安定にしない ためにも支援が公表されなかったのは「妥当」だったと発言。08年10 月1日に公表されていれば、「ただでさえ悪い状況がさらに悪化してい ただろう」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE