静岡銀:今期純利益、従来予想比15%減の公算-穴吹破たんで

時価総額で国内地銀1位の静岡銀行 は、2010年3月期の連結純利益が従来予想の15%減に相当する260億円に 落ち込む可能性が出てきた。マンション専業大手の穴吹工務店が経営破た んした影響を受けて、貸倒引当金の積み増しが最終利益を圧迫するため で、従来予想は308億円だった。

中西勝則頭取(56)が26日、ブルームバーグ・ニュースとのインタ ビューで明らかにした。穴吹工務店向け債権のうち約50億円ついて、中 西頭取は、「第3四半期(10-12月)に全額を引き当て処理する」と述べ た。本業のもうけを示す業務純益(単体)についても従来の615億円から 「600億円を切る」とし、下期業績は厳しいとの見通しを示した。

穴吹工務店(本社:高松市)は24日、東京地裁に会社更生法の適用 を申請した。東京商工リサーチによると負債総額は1403億円に上る。同 社と取引がある各銀行は貸出金の取立て不能の恐れが発生し、業績に影 響を与える可能性が出ている。静岡銀は同社向けに51億円の貸出金があ ったが、このうち大半を担保保全していなかった。

野村証券の佐藤雅彦アナリストは、穴吹工務店の経営破たんの影響 が「全国の地銀に広がっている」と指摘。上期の地銀は与信費用の減少 などで業績の上方修正が相次いだが、「今回の大型倒産の発生によって 一時的だが業績回復の流れに水を差すこととなった」とみている。

静岡銀の2009年4-9月期決算は、株式関係損益の改善などを背景 に連結純利益が前年同期比49%増の175億円だった。中西頭取は、下期 について「好調な国債取引や株式の持ち合い解消、手数料収入の増強で 利益の落ち込みをカバーしたい」と強調。事務経費の節減にも取り組み 「最終的にはできるだけ300億円に近づけたい」と述べた。

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