ドルは84円台半ばまで下振れ余地も―三菱東京UFJ銀・橋本氏

三菱東京UFJ銀行金融市場部の 橋本将司シニアアナリストは、チャート分析の観点からドル・円相場が 1月に付けた年初来のドル安値を突破した後、1ドル=84円台半ばま でドルが下振れる余地があると指摘している。

26日の東京外国為替市場では、ドル・円が1月21日に付けた年初 来のドル安値、1ドル=87円13銭(ブルームバーグ・データ参照、以 下同じ)を突破。1995年7月以来となる86円台に突入している。

橋本氏は、「きのうの日足をみても目先、ドルが下げ渋る兆候は見 られない」とした上で、ドル安の動意が再び強まる中、現在86円60銭 近辺に位置する「3月以来の下降チャンネルの下辺」や「2005年1月 から07年6月の上げ幅の1.764倍返し」の84円台半ばまでの下げ余地 も想定しておく必要があると分析している。

一目均衡表でも、ドル・円は「雲」の下に位置しており、転換線は 基準線を下回っている。また、遅行スパンも相場を下抜けており、「す でにドル売りシグナルが点灯している」状態という。

一方、相場の過熱感を見るためのテクニカル指標の相対力指数(R SI)は25台と「売られすぎ」を示している。もっとも、橋本氏は、 「オシレーター系は相場がもち合いのときはいいが、トレンドが発生し ているときにはあまり効かない」と指摘。むしろ、中長期に加えて、5 日や21日など短期の移動平均線が下落基調をたどっていることに注目 している。

橋本氏は、「87円で下ひげが出るなど下げ渋りの足型が見えてき た場合、ドルが88円台で定着できるかがポイントになるが、5日線が 下がってくる88円台乗せのところではもたつく可能性がある」と分析。 一方、ドルが84円半ばを下抜けた場合は、まだ距離はあるものの、80 円台絡みや95年4月に記録した過去最安値の79円75銭が視野に入っ てくるとしている。

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