中国の外貨準備への打撃は不可避、ドル下落で-元人民銀の余氏

中国人民銀行の元貨幣政策委員、 余永定氏は、インフレと過剰供給、「避けられない」ドル下落によって 同国が保有する米国債の価値が損なわれる恐れがあり、同国の外貨準 備は「三重苦」に直面していると指摘した。

同氏は25日夜に行なわれたメルボルンでの講演で、中国は米国債 の保有を縮小することができなければ、貿易・投資の剰余を米国債以 外に振り向ける必要があると述べた。同氏は2004年から06年まで人 民銀貨幣政策委員を務めた。世界最高の2兆3000億ドルの外貨準備を 保有する中国は米国債の最大保有国で、9月時点の保有額は7989億ド ルだった。

現在は中国社会科学院(CASS)のメンバーである余氏は「相 当なリターンなどは望むべくもなく、キャピタルロス(資産売却損) は避けられないようだ」と指摘。「ドルが下落することに疑問の余地は ない。ドルは02年4月に下落が始まり、短い中断を経て09年3月に 再び下がり始めた」と説明した。

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