英国の報酬規制、世界で最も厳しい制度導入も-政府答申承認なら

【記者:Gavin Finch, Andrew MacAskill】

11月26日(ブルームバーグ):英国の金融機関は、政府の諮問を 受けた提案が承認された場合、報酬に関して世界で最も厳しい制度の 下で監督を受けることになりそうだ。米モルガン・スタンレーのシニ アアドバイザー、デービッド・ウォーカー氏(69)が政府への最終報 告書で、報酬規制の強化を求める提案を行ったことが明らかになった。

ウォーカー氏は、英国のコーポレートガバナンス(企業統治)改 善に関する最終報告の中で、金融機関がボーナスの支払いを最大5年 間先送りすることや、「虚偽報告や不正行為」があった場合に「回収」 する権限の付与を提案した。報告の内容が26日公表された。

欧州の銀行最大手、HSBCホールディングスはこれら一連の提 案に反対を表明し、英金融サービス機構(FSA)の既存の報酬に関 する規定順守を義務付けることで十分だと主張している。

ダーリング財務相は、報酬とリスクテークとの関係や取締役らが 金融業界の凋落(ちょうらく)防止のために十分な手を尽くしたかを 検証するようウォーカー氏に委託。同氏はこれを受けて、ボーナスの 少なくとも半分を長期的な奨励金として3-5年かけて支払い、残り を短期のボーナスとして3年間で支払うことを提案。初年度の支払額 を全体の3分の1以下に抑えることも提唱した。

ウォーカー氏は25日の電話インタビューで、「わたしの提案が実 行されれば、世界のどの所管当局よりも厳しい制度が導入されること になる」と発言。報酬規制を強制しない限り、企業は「決してそれを 進んで行おうとはしないだろう」と付け加えた。

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