米国債:続伸、入札好調で-超低金利の長期化観測が支援

米国債相場は続伸。前日に公表 された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が超低金利政策の長期 化を示唆したため、この日実施された過去最大規模の7年債入札(発行 額320億ドル)では予想以上の需要が見られた。

7年債の最高落札利回りは2.835%と、4月以来で最低。ブルー ムバーグがまとめたプライマリーディーラー(米政府証券公認ディーラ ー)8社の予想平均である2.878%を下回った。これを背景に既発の 7年債利回りはほぼ2カ月ぶりの低水準を付けた。FOMC議事録によ ると、当局者はインフレ期待が落ち着き、失業率が高水準にとどまる限 り、政策金利を「長期にわたり」ゼロ近辺で維持することを示唆した。

米国大和証券の債券部門責任者、レイ・レミー氏は「入札はすばら しく好調だった。米国債には強い需要があった。明らかに株式相場は景 気回復を示しているが、米国債相場はそれとはかなり違う状況を示唆し ている」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、既発の7年債利回 りはニューヨーク時間午後4時15分現在、前日比6ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の2.74%。7年債(表面利回り

3.125%、償還2016年10月)価格は3/8上昇の102 12/32。

10年債利回りは4bp低下の3.26%と、10月9日以来の低水準 となった。

7年債入札

7年債入札で応札倍率は2.76倍。2月に発行が再開されて以降、 9回の入札の平均は2.53倍。10月29日に実施された前回の入札 (発行額310億ドル)の落札利回りは3.141%と、7月以来の最高だ った。応札倍率は2.65倍。

この日の入札で、海外中央銀行を含む間接入札の落札全体に占め る割合は62.5%。10月の入札では59.3%だった。それ以前の8回の 平均は48.2%。

ウンダーリッヒ・セキュリティーズのマネジングディレクターで米 国債トレーディング責任者のマイケル・フランゼーズ氏は「すばらしい 入札だった。待機資金は豊富にある。安全な資産が求められており、米 国債の上昇はそれを反映している」と語った。

経済指標

朝方は米労働省が発表した新規失業保険申請件数を売り材料に、下 落する場面もあった。21日に終わった1週間の申請件数は46万6000 件と、2008年9月以来の低水準となった。11月14日に終わった1週 間の失業保険継続受給者数は542万3000人と、19万人減少した。予 想は557万人への減少だった。

米商務省が25日に発表した10月の個人消費支出(PCE)は前 月比0.7%増と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値 (0.5%増)を上回った。

PCE価格指数は前年同月比で0.2%上昇。プラスは4月以来で初 めて。食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数は前月比0.2%上昇 し、前年同月比では1.4%上昇した。

10月の新築一戸建て住宅販売は前月比6.2%増加し、予想を上回 った。米政府が実施している住宅購入者向け税優遇措置の終了期限を前 に駆け込み需要が拡大した。

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