中国の干ばつ、食糧安全保障や社会の安定脅かす-マッキンゼー

米コンサルタント会社マッキンゼ ーは、中国が干ばつの影響を抑制するための投資を拡大しなければ、 同国の長期的な食糧安全保障や社会の安定が脅かされる可能性がある との見方を示した。中国は世界最大の穀物生産国。

マッキンゼーが24日発表したリポートによると、「急激な気候変 動のシナリオ」では、極度の干ばつの影響で中国北東部では損害を受 ける穀物の量が2030年までに3倍以上に拡大し1380万トンと、全体 の12%に達する可能性がある。このシナリオは、極度の干ばつの深刻 さや頻度が倍増すると仮定している。

リポートによると、中国の主要穀物生産地帯である北部と北東部 の経済損失は30年までに370億元(約4800億円)に上り、約3500 万人の農業従事者にとって農業収入の半分以上を占める見込みだ。

投資会社ロジャーズ・ホールディングス(シンガポール)のジム・ ロジャーズ会長は「中国は水に関して非常に大きな問題を抱えており、 それを解決しようとしている」と指摘。「解決を目指す過程で、解決さ れようがされまいが、だれかが利益を上げるだろう」との見方を示し た。

マッキンゼーはリポートで、中国はかんがいの改善や土壌保全、 穀物の干ばつへの耐性を強化するための種子改良関連の技術開発や多 額の損失の回避に向け、30年までに5000億元(年間250億元)を投 資する必要があると指摘している。

--Feiwen Rong. Editors: Richard Dobson, Indranil Ghosh.

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