テンプHD株が急落、TOB先の日テクシドの株価下落で評価損懸念

人材派遣のテンプホールディング ス株が一時前日比7.7%安の775円と急反落、約1カ月ぶりの下落率 を記録した。株式公開買い付け(TOB)成立後の日本テクシードの 株価が一向に下げ止まらないことから、株式評価損の計上などを懸念 した売り圧力が強まっている。

テンプHDは、設計の技術者派遣などを行う日テクシドに対し、 子会社化を目的に1株525円でのTOBを9月25日から11月20日ま で実施。21日にはTOBが成立したと発表し、応募株数(約314万株) が付予定数(255万株)を大きく上回ったことを明らかにした。

買付予定数を超える部分の全部または一部の買い付けは行わない としていたことから、日テクシド株は需給不安から急落。24日には先 週末比11%安となり、きょうは値幅制限いっぱいのストップ安(80 円)となる24%安の249円まで売られるなど、TOB価格の半値以下 まで下落した。

野村証券の大原一真アナリストは、「日本テクシード株の下落は、 高い買い物をしたというマーケットの反応を示している」とし、TO B価格がメイテックなど同業比較で割高な水準だったとの認識を示し た。日テクシドは2010年3月期の連結最終損益が赤字予想で、子会社 化によってテンプHDの連結業績予想に今後織り込まれる見込み。「日 本テクシードの株価がこのまま推移すれば、株式評価損と本業の両面 でテンプHDの業績への影響が予想される」と、大原氏は指摘する。

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