野村HD:香港のトレーダーを解雇、デリバティブの内規違反-関係者

野村ホールディングスが、デリ バティブ(金融派生商品)取引の社内規定に違反したことを理由に、 香港在勤のトレーダーと同トレーダーを管理するマネジャーを解雇し たことが、事情に詳しい関係者1人の話で分かった。

情報が非公開であることを理由に同関係者が匿名を条件に明らか にしたところによると、野村はこのトレーダーの不適切なデリバティ ブ評価の発覚を受け、2人を解雇した。トレーダーの名前や解雇の時 期は明らかにしていない。

英金融サービス機構(FSA)は24日、野村の英国部門ノムラ・ インターナショナルに175万ポンド(約2億5700万円)の罰金を科 したと発表した。インターナショナル・エクイティ・デリバティブズ (IED)部門で金融商品の評価方法が基準を満たしていなかったた めで、FSAによると、これまでに発覚したミス・マーキングと呼ば れる不適切な評価の規模は、昨年1年間で計1630万ポンド相当に上 っているという。

野村ホールディングスの菅井馨子広報担当は「ミス・マーキング があったということは管理体制の甘さがあったと言わざるを得ない。 再発防止策をすでに実施した」と言明。社内規則にのっとり問題の従 業員に対して適切な社内処分を実施したと述べた。解雇があったかど うかや名前などの詳細についてはコメントを避けた。

FSAによると、野村はFSAの調査に協力したため、罰金は250 万ポンドから減額された。ミス・マーキングがあったのは、昨年9月 に破たんした米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの欧州部門 を野村が買収する前だったという。

FSAの調査リポートはデリバティブの評価方法を検証するノム ラのシステムについて、テスト1回当たりの対象銘柄が少数だったた め「不当使用を招きやすい状態」にあったと指摘した。罰金につなが った不適切な評価は昨年6月にロンドンのトレーダーが発見。野村は 社内調査の結果、香港のトレーダーのミス・マーキングを確認したと いう。

リポートによると、このトレーダーは昨年6月30日付で停職処 分になっていた。

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