アジア社債の利回り格差、「ごく近い将来」拡大へ-英スタンダード

英スタンダードチャータード銀行 は、アジアのドル建て社債と国債の利回り格差(スプレッド)が「ご く近い将来」拡大するとの見方を示した。デフォルト(債務不履行) リスクが予想よりも大きいことに投資家が気付くためとしている。

同行のクレジット戦略責任者ビジェイ・チャンダー氏は24日、シ ンガポールで開かれたアジア債券市場に関する会議で、米証券大手リ ーマン・ブラザーズ・ホールディングスの破たんを受けて、投資家は 「アルマゲドン(最悪の事態)を考慮に入れていた」と述べた。当時 はデフォルトの確率が60%で、回復しないということをスプレッドが 示唆していたという。

同氏はこれに対し現在は投資家が「完ぺきな状態を前提に置いて いる」と指摘。その上で、「この楽観主義はやや正当性を欠く。現在の ように、信用スプレッドが示唆するデフォルト率よりも実際のデフォ ルト率の方がかなり大きいという状況は約5年ぶりだ」と述べた。

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は20 日、先週は世界で新たに5社がデフォルトに陥り、今年これまでの総 数が247社に上ったと発表した。これは前年同期の87社の約3倍で、 S&Pが1981年にデータを取り始めて以来最多という。

JPモルガン・チェースによれば、同年限のアジアの投資適格級 ドル建て社債と米国債のスプレッドは24日に2.92ポイントとなった。 昨年12月5日の7.62ポイントから縮小したが、今年これまでの最小 である10月26日の2.89ポイントからは拡大している。

チャンダー氏は、アジア社債のスプレッドは約4.7%のデフォル ト率を示唆しているものの、実際のデフォルト率は約9%だと述べた。

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